自宅の玄関前に、宛先のないボコボコの箱が不自然に置いてあった。「何だよ…」そう不気味に思いながらも中身を確認すると、愕然として膝から崩れ落ちた。

仕事から帰宅すると、家の玄関前にダンボールが一つ置かれていた。

それは、明らかに古いダンボールで、ボコボコな状態で宛先も書かれていない荷物だっただけに、不気味に思いました。

「何だよ…誰かのイタズラか?」そう怪しみながらも、恐る恐るダンボールの中身を覗いてみる事に。

丁度両手で抱える事が出来るくらいの大きさで、箱は何かで止めてあるわけでもなく、開いていました。

ゆっくりと中を確認してみると、そこには全く想像もしなかったモノが詰められていた…

私は、ダンボールの中身を全て確認した後に、愕然としてその場で膝から崩れ落ちてしまいました。

自宅の玄関前に無造作に置かれたボロボロで薄汚れたダンボール箱。

宛先の書かれていない謎のダンボールに、不気味さを感じましたが、そのダンボールは私ととても深い関係のあるモノでした。

ダンボールの中には、たくさんの壊れた玩具や画用紙や写真が入っていたのです。

どれも、かなり劣化していて原型をとどめていませんでしたが、それらを見た瞬間に私は一瞬で全てを思い出しました。

あぁ、そうか。

昔一緒に◯◯◯と埋めたタイムカプセルだ。

毎日一緒に外で遊んでいたから、その玩具が全部入っているんだな。 

幼少のころ、幼馴染と一緒に遊んでいた玩具がそのダンボールの中にたくさん入っていたのです。

しかし幼馴染は、引っ越してしまい今は音信不通。

不気味な気持ちを忘れ、思い老けていると、ボロボロになった玩具の山の箱底に一枚の手紙が入っていることに気が付きました。

直接言うか、電話でもしてこればいいのにわざわざ手の込んだことをするなと思いながら、手紙を読んでみると、それは幼馴染の母親からの手紙だった。

そしてその内容を見て、ひどくショックを受け、私はその場で泣き崩れてしまう事に…

その内容は、

息子が他界しました。

◯◯くん、久しぶりね。

◯◯◯はね、あれから引っ越したすぐに重度の病を患い、寝たきりの生活になってしまったの。

そんな生活を長く続けていた為、昔元気に遊んでいたこと懐かしく思い、いつも楽しそうに話していたのよ。

でも、先日体調が急変して亡くなってしまったの。

◯◯◯がね、いつも頻りに〇〇君と楽しく外で遊んだ事や、タイムカプセルの事を話していたのを思い出して、最後に昔の思い出を目の前に持ってきてあげようと思って私が掘り返したの。

でもね、間に合わなかった。

突然容体が悪化した事で、◯◯◯はこのタイムカプセルを一度も見る事は出来なかったのよ。

もっと早く私が行動に出ていればよかったんだけど…

やんでも悔やみきれない気持ちだったけど、せめてこのタイムカプセルを◯◯◯くんに渡したかったの。

受け取ってあげて。

その手紙の末尾には、

息子のことを忘れないであげてください。

と綴られていました。

私は、暫く会っていなかった幼馴染がそんな大変な事になっていたなんて知る由もなく、「またいつかどこかで会うだろう」そんな程度でしか考えていませんでした。

思い出と悲しさがこみ上げてきて、膝から崩れ落ちて涙が止まりませんでした。

そのボロボロの玩具に触れるだけで、止めどなく涙が溢れてきました。

後日、共通の友人を介して送り主である◯◯◯の母親を見つける事が出来、挨拶をしてお墓参りに行きました。

いつでも会えると思っているあの人。

いつもと何ら変わりないと思っているあの人。

人は、何時何時もう二度と会えなくなる可能性だってあります。

あなたも連絡の取れない友人や、身近にいる大事な人が今どうしているかご存知ですか?

この機会に一度連絡を取ってみては如何でしょう。

物事や人の運命は、当たり前や当然ではないという事を教えられた出来事です。

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