【ゲド戦記】アレンはなぜ父親殺しに?“影”の正体やテルーとのその後についても徹底解説!

宮崎吾朗監督が初めて手がけた長編アニメーション映画『ゲド戦記』。この作品の主人公であるアレンは、非常に謎の多い存在です。彼はなぜ父親を殺したのか、“父親殺し”という設定で宮崎吾朗監督が表したかったのは何なのか、謎を解説していきます。

映画『ゲド戦記』の悩み多き王子アレンについて徹底解説【ネタバレ】

宮崎駿の息子、宮崎吾朗の初監督作品として多くの注目を集めた映画『ゲド戦記』。公開当初から今もなお多くの人に観られている作品ですが、1度見ただけでは分からない難解な内容も話題となりました。 なかでも多くの人が疑問に思うのが、なぜアレンは父親殺しを行ってしまったのかということ。そこで今回は、アレンに父親を殺させた動機とは何なのか紐解いていくとともに、悩み多きアレンという人物は一体どういうキャラクターなのかを解説していきます。 この記事には映画『ゲド戦記』のネタバレが含まれるので、未見の場合は注意してください。

まずは『ゲド戦記』のあらすじをおさらい

© 2006 Studio Ghibli・NDHDMT

本作の舞台となる世界アースシーは、世界の均衡が崩れて、竜が現れたり干ばつが発生したり、疫病が流行ったりと混沌の中にありました。 心が闇に囚われた王子アレンは、父親を殺し国から逃走することとなります。そしてハイタカと出会い、旅を始めることに。道中でハイタカの友人テナーと、虐待されていたところをテナーに救われた少女テルーに出会います。 4人で生活していくなかで徐々に心を取り戻したようだったアレンでしたが、影につきまとわれ続け再び心が闇に侵されていくことに。 ハイタカは世界の均衡を乱しているのが、魔法使いのクモだと気づきましたが、テナーがクモの部下に捕われたことから、続いてハイタカ自身も捕まってしまいました。 ハイタカたちを救うためにアレンのもとへ向かうテルー。闇に心を支配されたアレンでしたがテルーの“ある一言”で光を取り戻し、2人は救出へと向かいます。

原作では主人公ではない!

© 2006 Studio Ghibli・NDHDMT

映画では主人公として描かれているアレンですが、実は映画の原作となった小説では主人公ではありません。アーシュラ・K・ル=グウィン著のゲド戦記1巻『影との戦い』では、映画にも登場する賢者ハイタカが主人公です。 ハイタカの真(まこと)の名はゲド。ゲド戦記というタイトルからも分かるように、原作における主人公はハイタカとして描かれています。

アレンが犯した“父親殺し” そこに至るまでの生い立ちと葛藤とは

© 2006 Studio Ghibli・NDHDMT

アレンは映画『ゲド戦記』の冒頭で父親を殺してしまいますが、彼は父親を殺したいと望んでいたわけではありません。「わからないんだ、どうしてあんなことをしたのか」と打ち明けるシーンからも、彼が望んだ行いではなかったということが分かるでしょう。 彼が暮らしている世界アースシーでは、世界の均衡が乱れてしまった結果、作物は枯れて動物たちも次々と息絶えていました。 そんな世界を目の当たりしていた王子アレンは、彼自身の真面目さ故にこの現状を嘆き、悩み、苦しみます。それが心の闇を育ててしまい、闇を抑えきれなくなったアレンはついに父親を殺してしまうのです。

これも原作にはない設定

王子アレンが父親を殺してしまったが故に国を出るという設定は、映画オリジナルのもの。原作では父親を殺す設定は一切出てきません。 先にも述べている通り、本来の主人公はゲド=ハイタカ。原作においては、世界の均衡の乱れをなんとしても直すため、ハイタカから知恵をもらってこいと国王に命じられたが故に、アレンは旅に出ていきます。 父親を殺してしまったため、国から逃げなければならなくなった、という設定は完全に映画オリジナルなのです。

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