高校の合唱祭で全員がサングラス姿で登壇。その行動の理由とは一体…

沖縄県宮古島市にある県立宮古高校。

先月25日に行われた合唱祭で、ある高校3年のクラス全員がサングラス姿で登壇し、尾崎豊さんの「15の夜」を歌いました。

尾崎さんの真似てセリフを語る指揮を務める男子生徒のパフォーマンスもあり、会場は大いに盛り上がりました。

高校の合唱祭でサングラスはやりすぎと思う方がいるかもしれませんが、これは格好をつつけるための装いではありません。

このサングラス姿は一人の女子生徒を気遣って行われた、仲間への優しさに溢れた行動だったのです。

ことの始まりは2011年に、女子生徒が子宮頸がんのワクチンを接種したところから始まります。

ワクチン接種後、次第に頭痛や虚脱感といった異変が現れ始め、高校に入ってから手足のしびれなどで保健室に運ばれることが多くなったそうです。

プールの授業中には過呼吸が発症し溺れ、呼吸が止まったり、ロードレースの練習後、けいれんが続いて意識を失い、体調不良や入院もあり、学校へ通うこともままならず登校できても保健室で過ごすことも多く、今では光にも敏感になってしまいサングラスが手放せなくなってしまったと語ります。

宮古高校では毎年体育祭、文化祭、合唱祭のどれか一つを順番で開催しており、今年は合唱祭の年。当初女子生徒は欠席するつもりだったようですが、クラスメートに誘われて練習に参加したそうです。

放課後の練習を終えて「サングラスで本番出るのは嫌だな」とこぼすと、隣にいた別の生徒が「じゃあ、みんなでサングラスをかけて出ればいいんじゃない」と声をかけました。

すると周りの生徒達も「いいね、曲の雰囲気に合ってるし」と応じました。

しかし女子生徒はためらい、こんな言葉を口にします。

「きっとサングラスを掛けたくない人もいるはず。それに持っていない人は買わなきゃいけない。私のために無理しないで」

そう話すと仲間達はこう返してくれたのです。

「大丈夫だよ。合唱祭終わったら絶対に”やって良かった”ってなるから」

これを受けて、担任の女性教諭は学内で事情を説明して回りました。

「私がしたことはこれだけ。女子生徒を練習に誘ったのも、サングラスをつけようと動いたのも、全部生徒たち。リーダーがいるわけでもなく、大人しいと思っていた生徒たちですが、しっかりと成長していました」

そして迎えた本番当日、生徒たちは両親や祖父母に借りるなどしてなんとか全員がサングラスを持参しました。

舞台にサングラスをかけた生徒たちが現れると、一瞬どよめいたものの曲が終わると会場は拍手に包まれたそうです。

終わった後、女子生徒はクラスメートと握手をしながら、こう声を掛けられていました。

「ありがとう、おかげで一つになれた。最高のクラスになったね」

その言葉を聞いた女子生徒は「この一言で、大変だったことがすべてチャラになった」と思いを語りましたこれから女子生徒は学校を休んで治療に専念します。

「ワガママを言うと『接種前に戻りたい』『高校生活をやり直したい』と思います。でも、その思いはかなわないので、早く治療法が確立され、元気な身体に戻りたいです」

合唱祭でのこの出来事を経て、絆が強くなったこのクラス。

次なる目標はもう一つですね。

『クラス全員で卒業をすること』

1日でも早く女子生徒の体調が回復し、学校で元気な姿が見られることを願うばかりです。

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